■公務員試験過去問解説(行政法、行政立法2)

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■行政立法(地方公務員試験上級〔2007年〕)

行政法学上の法規命令に関する記述として、通説に照らして、妥当なのはどれか。

1) 法規命令は、私人の法的利益を個別的または具体的に規律する行政行為であり、公定力を有する。

2) 法規命令には、委任命令と執行命令があり、委任命令は法律の一般的授権に基づいて制定できるが、執行命令の制定には個別的な授権がなければならない。

3) 法規命令のうち委任命令は、法律の委任に基づき、上級法令によってすでに創設された国民の権利および義務を詳細に説明する命令である。

4) 法規命令のうち執行命令は、上級法令の執行を目的とし、新たに国民の権利および義務を創設する命令である。

5) 法規命令は、当該命令と矛盾する上級法令が制定されたときや、当該命令に付された終期の到来または解除条件の成就があった場合は、その効力を失う。

■解説

1) 誤り。法規命令は、行政主体と私人との間の権利義務を一般的、抽象的に規律する規範であり、行政行為ではない。また公定力もない。稲葉−人見−村上−前田『行政法』第4版(2018年、有斐閣)55頁参照。

2) 誤り。委任命令と執行命令の説明が逆である。前掲稲葉他56頁。

3) 誤り。これは委任命令ではなく、どちらかと言えば執行命令(「法定された国民の権利・義務を具体化するにあたっての手続や形式の細目を定める」)の説明である。前掲稲葉他56頁。

4) 誤り。執行命令は、権利義務の内容を新たに定立するものではない。前掲稲葉他56頁。

5) 正しい。