■公務員試験過去問分析(憲法、国会の組織と活動3)

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■国会議員の地位(特別区〔2010年〕)

日本国憲法に規定する国会議員の特権に関する記述として、妥当なのはどれか。

1) 国会議員は、議院で職務上行った演説、討論、表決について、院外において民事上の責任は問われるが、刑事上の責任は問われない。

2) 国会議員は、国会の会期中においては、院外における現行犯罪であっても、当該議員の所属する議院の許諾がなければ逮捕されることはない。

3) 国会議員の不逮捕特権は、衆議院の解散中に開催された参議院の緊急集会における参議院議員には、認められていない。

4) 国会議員の不逮捕特権は、国会が閉会中に開催される継続審議中の委員会の委員である国会議員には、認められている。

5) 国会の会期前に逮捕された国会議員は、当該議員の所属する議院の要求があれば、会議中釈放される。

■解説

1) 正しい。憲法は、「両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問はれない」(51条)と規定するが、この「責任」には民事刑事両責任が含まれる芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法』第5版(2011年、岩波書店)298頁、佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)472頁。

2) 誤り。「両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕され」ないが(50条)、国会法は、院外における現行犯罪について不逮捕特権の例外とする(33条)。

3) 誤り。緊急集会中の参議院議員にも不逮捕特権は適用される(国会法100条)。前掲佐藤470頁。

4) 誤り。国会議員は、「国会の会期中逮捕され」ない(50条)のである。閉会中に不逮捕特権の適用はない。

5) 正しい。50条。