■公務員試験過去問分析(憲法、国会の組織と活動1)

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■法律の制定過程(国家公務員試験2種〔1998年〕)

次は法律の制定に関する例外の記述である。これが正しい説明となるように(1)−(4)に括弧内のa.bいずれかを入れた場合に、正しいもののみをあげているものはどれか。

第1に、1つの地方公共団体のみに適用される法律を制定するためには、(1)(a.当該地方公共団体の住民投票における過半数の同意、b.当該地方公共団体の議会における過半数の賛成)が必要である。第2に、衆議院で可決し参議院でこれと異なった議決をした法律案については、衆議院で、(2)(a.総議員の3分の2以上、b.出席議員の3分の2以上)の多数で再び可決したときは、法律となる。なお、衆議院が再議決をする前に、(3)(a.両院協議会を開催しなければならない、b.両院協議会を開催することもできるが、その開催は義務的なものではない)。また、参議院が、衆議院の可決した法律案を受け取った後、国会休会中の期間を除いて、(4)(a.30日、b.60日)以内に議決しないときは、衆議院は、参議院がその法律案を否決したものとみなすことができる。

1) (1)にはa、(2)にはaがはいる。
2) (1)にはb、(3)にはaがはいる。
3) (1)にはa、(4)にはaがはいる。
4) (2)にはb、(3)にはaがはいる。
5) (3)にはb、(4)にはbがはいる。

■解説

1) aが入る。法律は国会の議決によって制定されるが(59条1項参照)、地方公共団体の特別法については、国会の議決に加え住民投票が要求される(95条)。そのため95条は「国会単独立法の原則の例外となる。佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)437頁。

2) bが入る。衆議院の優越の一例である(59条2項)。

3) bが入る。59条3項。なお予算や条約の承認や、内閣総理大臣の指名において両議院の議決が異なった場合、両院協議会を「開催しなければならない」(60条2項、61条、67条2項)という点には注意しておきたい。

4) bが入る。59条4項。

よって正解は5)となる。