■公務員試験過去問分析(憲法、国会の組織と活動4)

行政書士合格講座憲法学の窓・公務員試験対策室公務員試験対策室>公務員試験過去問分析(憲法、国会の組織と活動4)

このサイトについて・プライバシーポリシー Site Map

■参議院の緊急集会(国家公務員試験2種〔1991年〕)

参議院の緊急集会に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

1) 衆議院議員の任期満了による選挙期間内に国に緊急の必要があるときは、内閣は参議院の緊急集会を求めることができる。

2) 緊急集会において採られた措置は臨時のものであって、次の国会で衆議院の同意が得られない場合には、初めに遡ってその効力を失う。

3) 緊急集会は国の緊急の必要がある案件について審議するために開かれるものであり、緊急集会において憲法改正の発議を行うことはできない。

4) 緊急集会において、参議院議員は内閣総理大臣から示された案件にかかわらず自由に議案を発議できる。

5) 予算については衆議院に先議権があるので、緊急集会において予算を議決することはできない。

■解説

1) 誤り。緊急集会は、衆議院が解散され、特別会が召集されるまでの間に国会を代行するものである(54条2項参照)。芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法』第5版(2011年、岩波書店)300頁、佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)452頁。

2) 誤り。緊急集会での措置につき衆議院の同意が得られない場合、その措置は将来に向かって効力を失う。前掲佐藤453頁。

3) 正しい。憲法改正の発議については「緊急の必要」が認められないからである。前掲佐藤453頁。

4) 誤り。緊急集会においては、参議院議員は内閣総理大臣より示された案件に限り、議案を発議できる(国会法101条)。

5) 誤り。予算の議決も可能である。宮沢俊義(芦部信喜補訂)『全訂日本国憲法』(1978年、日本評論社)408頁。