■2019年行政書士試験・基礎法学第1問

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■民法制定史(2019−1)【理論問題】

次の文章の空欄(ア)−(エ)に当てはまる語の組合せとして、妥当なものはどれか。

問題文は著作権法の観点から非掲載とする。実際の問題文は、船田享二『法律思想史』からの引用となっており、穴埋形式の問題であった。問題内容は現行民法制定までの流れにまつわる事項を問うものであった。

ア イ ウ エ
1) オランダ ボアソナード フランス ドイツ
2) イタリア ロエスレル イギリス フランス
3) オランダ ボアソナード ドイツ フランス
4) イタリア ボアソナード オランダ ドイツ
5) オランダ ロエスレル イギリス ドイツ

■解説

【難易度】普通。

ア) オランダ。明治前に学ばれたのがオランダの法理論である。

イ) ボアソナード。イ)については「旧民法」(現行民法の前に公布されたが施行されなかったもの)の起草者という旨の記述からボアソナードを入れることとなる。なおロエスレル(レースラー〔Roesler〕)は旧商法(明治23年制定)の起草者である。団藤重光『法学の基礎』(1996年、有斐閣)58頁。

ウ) フランス。ウ)については「旧刑法」(現行刑法の前に施行〔明治15年〕されたもの)が模範とした刑法の国名という旨の記述をもとにフランスを入れることとなる。この旧刑法の起草者もボアソナードであり、彼が参照したのは1810年のフランス刑法(ナポレオン刑法典)であった。大塚仁『刑法』第3版(1997年、有斐閣)20、34頁。このウ)は直接わからなくとも、エ)との対比で入れるべき国名は分かるはずである。

エ) ドイツ。エ)についてはウ)の民法より論理的である、とか「現行民法の範となった民法(草案)の国名という旨の記述をもとにドイツを入れることになる。山田−河内−安永−松久『民法T総則』第3版補訂(2007年、有斐閣)6頁。よって正解は1)である。