■2019年行政書士試験・法令記述式第3問

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■民法(2019−46)【条文知識問題】

Aは、自己所有の時計を代金50万円でBに売る契約を結んだ。その際、Aは、Cから借りていた50万円をまだ返済していなかったので、Bとの間で、Cへの返済方法としてBがCに50万円を支払う旨を合意し、時計の代金50万円はBがCに直接支払うこととした。このようなA・B間の契約を何といい、また、この契約に基づき、Cの上記50万円の代金支払請求権が発生するためには、誰が誰に対してどのようなことをする必要があるか。民法の規定に照らし、下線部について40字程度で記述しなさい。

■解説

【難易度】難しい。第三者のためにする契約の出題は初めてなのではなかろうか。

この場合、AがBから時計の売却代金を得て、その後「Aが」Cに50万円を返済する方法があるが、この手続を省略し、契約の当事者でない第三者に対し、契約当事者一方に対する「債権を取得」させる方法として第三者のためにする契約(民法537条1項。例、保険契約で当事者以外の第三者に保険金請求権を取得させる)という手段でCに弁済することもできる。

まず、@ A(要約者)とB(諾約者)との間で第三者C(受益者)に債権を取得させる契約(給付することの契約)、即ち「第三者のためにする契約」がなければならない。本問ではこの契約自体はすでに成立している。 そして、A Cが債権を取得するための要件として、Cによる債務者Bへの「受益の意思表示」が必要(537条3項では「契約の利益を享受する意思を表示」とされている)である。本問ではこの2点を記述することになる。

正解は以下のようになろうか。
第三者のためにする契約といい、CがBに対して契約の利益を享受する意思表示が必要。(40文字)