■2019年行政書士試験・法令記述式第2問

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■民法(2019−45)【条文知識問題】

Aは、木造2階建ての別荘一棟(同建物は、区分所有建物でない建物である。)をBら4名と共有しているが、同建物は、建築後40年が経過したこともあり、雨漏りや建物の多くの部分の損傷が目立つようになってきた。そこで、Aは、同建物を建て替えるか、または、いくつかの建物部分を修繕・改良(以下「修繕等」といい、解答においても「修繕等」と記すること。)する必要があると考えている。これらを実施するためには、建替えと修繕等のそれぞれの場合について、前記共有者5名の間でどのようなことが必要か。「建替えには」に続けて、民法の規定に照らし、下線部について40字程度で記述しなさい(「建替えには」は、40字程度に数えない。)。

なお、上記の修繕等については民法の定める「変更」や「保存行為」には該当しないものとし、また、同建物の敷地の権利については考慮しないものとする。

■解説

【難易度】易しい。

共有物の利用関係についての問題である。まず当該共有物の「建替え」(改築)は、共有物の「変更」(民法251条)に該当し、「修繕等」(改装)は、共有物の「管理」(252条)に該当する。遠藤浩編『基本法コンメンタール物権』第3版(1988年、日本評論社)104頁(中尾英俊執筆)。要するに本問では、変更と管理に必要な要件を述べることになる。なお共有物の「保存行為」は各共有者が単独でこれをなし得る(252条但書)。

正解は以下のようになろうか。

(建替えには)共有者全員の同意を必要とし、修繕等には5人の持分の価格にしがたいその過半数で決する。(42文字)