■2011年行政書士試験・法令記述式第3問

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■民法、代理等(2011−46)【条文知識問題】

作家Yに雇用されている秘書Aは、Y名義で5万円以下のYの日用品を購入する権限しか付与されていなかったが、Yに無断でXからYのために50万円相当の事務機器を購入した。しかし、Xは、Aに事務機器を購入する権限があるものと信じて取引をし、Yに代金の支払いを請求したところ、Yはその支払いを拒絶した。このようなYの支払い拒絶を不当と考えたXは、Yに対して、支払いの請求、およびそれに代わる請求について検討した。この場合において、Xは、どのような根拠に基づき、いかなる請求をすればよいか。「Xは、Yに対して、」に続けて、考えられる請求内容を2つ、40字程度で記述しなさい。

■解説

【難易度】普通。

@「5万円以下…購入する権限…50万円相当の事務機器を購入」。Aは、Yから代理権を付与されているが、その代理権の範囲を超える取引をしたということである。この場合、事務機器売買契約の効果をYに帰属させ代金の請求をするには、Xは権限踰越の表見代理(110条)を主張すればよい。

A「作家Yに雇用されている秘書A」。Yは自分の作家業のためにAを用い、Xに損害を発生させているのであるから、Yの使用者責任が問題になる。
(但し表見代理、使用者責任共に成立要件すべてを備えているか問題文からは不明である)。

Xは、Yに対して、
「権限踰越の表見代理に基づく代金支払請求と、使用者責任に基づく損害賠償請求を請求する。」(42文字)