■2014年行政書士試験・法令記述式第3問

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■民法、他人物売買(2014−46)

Xは、甲土地をYに対して売却する契約(以下、「本件契約」という。)を締結したが、Xは、本件契約時において、売却した甲土地はAが所有するものであってXに属しないことを知らなかった。その後、Xは、Aに対して甲土地の売却を申し入れたが、拒絶されたため、結局、その所有権を取得してYに移転することができなかった。このような場合において、善意の売主Xは、買主Yに対し、本件契約を解除する旨の意思表示をしたい。解除にあたって、本件契約時に甲土地の所有権がXに属しないことについて、Yが悪意のときは、どのようなことをし、Yが善意のときは、それに加えてどのようなことをすればよいか。「Yが悪意のときは、」および「Yが善意のときは、それに加えて、」に続けて、民法の規定を踏まえて、それぞれ10字〜20字程度で記述しなさい(「Yが悪意のときは、」および「Yが善意のときは、それに加えて、」は、記述すべき字数には含まれない)。

■解説

【難易度】普通。民法改正に伴う補足事項がある(外部ブログ)。

1) 「甲土地はAが所有−中略−属しないことを知らなかった」。XY間で「甲土地売買契約」が結ばれたが、この甲土地は「他人物」でありかつ他人物ということにつきXが「善意」という事情がある。

2) 「甲土地の売却を申し入れた−中略−移転することができなかった」。他人物を目的物とする契約も有効であり、この場合「売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う」(民法560条)というのが民法の規定であり、売主Xはこの義務を履行しようとしたができなかったということになる。

3) 本問は、売主Xが上の義務を履行できず「解除権」を行使する場合の要件を(562条)、買主Yの主観的状態に応じて論ぜよということである。

解答としては次のようになろうか。
@ Yが悪意のときは、「土地の所有権を移転することができない旨をYに通知し」(24文字)
A Yが善意のときは、それに加えて、「Yに損害の賠償をする」(10文字)