■2007年行政書士試験・基礎法学1

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■裁判所、裁判官制度(2007−1)【条文知識問題】

各種の裁判所や裁判官に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

1) 高等裁判所長官、判事、判事補および簡易裁判所判事は、いずれも最高裁判所の指名した者の名簿によって、内閣が任命する。

2) 高等裁判所、地方裁判所および家庭裁判所の裁判官については65歳の定年制が施行されているが、最高裁判所および簡易裁判所の裁判官については定年の定めが存在しない。

3) 地方裁判所や家庭裁判所の裁判は、事案の性質に応じて、三人の裁判官による合議制で行われる場合を除き、原則として一人の裁判官によって行われるが、高等裁判所の裁判は、法律に特別の定めがある場合を除き、複数の裁判官による合議制で行われることになっている。

4) 簡易裁判所は軽微な事件の処理のために設けられた下級裁判所であり、訴訟の目的の価額が一定額を超えない請求に関する民事事件、罰金以下の刑にあたる罪など一定の軽微な犯罪についての刑事事件の第一審を担当する。

5) 最高裁判所は、大法廷または小法廷で審理を行うが、法令等の憲法違反の判断や最高裁判所の判例を変更する判断をするときは、大法廷で裁判しなければならない。

■解説

【難易度】易しい。裁判所法からの出題は意表をつくものとも言えなくはないが、憲法の条文知識があれば容易に正解できる問題である。

1) 正しい。憲法80条1項1文、裁判所法40条1項。

2) 誤り。よってこれが正解となろう。憲法79条5項、80条1項但書、裁判所法50条。憲法79条5項が「最高裁判所の裁判官は、法律の定める年齢に達した時に退官する」と規定されていることを覚えていれば、裁判所法の知識がなくともこの肢を誤りと判断できる。

3) 正しい。地裁につき裁判所法26条1項2項、家裁につき31条の4、高裁に付き18条1項2項。

4) 正しい。33条1項。

5) 正しい。9条1項、10条。有名な肢である。